歴史的文書

日本長老教会(1993年~)

日本長老教会設立趣意書

日本基督長老教会(1956~1993年)


日本基督長老教会 設立宣言
日本基督長老教会 設立の経過
日本基督長老教会 創立10周年記念宣言
日本基督長老教会 大会設立宣言
日本基督長老教会 大会設立の経過
日本基督長老教会 創立20周年記念宣言
日本基督長老教会 創立30周年記念宣言

日本長老教会設立趣意書

 キリストのからだである教会を治められる聖霊の摂理的な導きのもとに、私たち日本基督長老教会と日本福音長老教会は、今、「みな一つとなるため」(ヨハネの福音書17章21節)と祈られた主のみこころにこたえて、ここに、一致して日本長老教会を設立します。

 教会は、神がその栄光をあらわし、ご自身との交わりを喜び楽しむ聖徒として集められた神の民です。その教会は、天地創造以来、各時代に救いと真理の知識を受け伝えて永遠に至るために、歴史の中に、見える教会としてあらわれます。

 その一つである日本長老教会は、今という時代に、神の救いのご計画を遂行するために、ウエストミンスター信仰基準に集約されている正統的で厳正な 改革主義信仰を継承します。また政治的、経済的に独立自治の精神に立ちます。さらに教会の主によって旧新約聖書に明示され、実践されている長老政治を実施 してゆきます。

 宣教の聖霊の満たしを受けて、私たちは主イエス・キリストの宣教命令を忠実に果たし、教会の一致と成長のために仕えてゆきます。国内においては開 拓伝道を促し、在日外国人伝道の拡大などを押し進め、諸国から派遣されてきている長老教会宣教師との宣教協力を深めます。また、世界大に広がる宣教の畑を 自覚しつつ、海外宣教師への支援の拡大と新たなる派遣を祈り求めてゆきます。神は「すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられる」(ペテロの手紙第二 3章9節)

 互いに交わりを深め、賜物を発掘して、新鮮な教会形成と世界宣教をめざします。そのためには、救われるものが多く起こされ、主に仕えるクリスチャ ン・ホームが増し加えられ、契約の子らが明確な信仰告白に導かれることによって、人材が確保されることを期待します。すべての聖徒たちが、自己本位の生き 方を脱して、まことにキリストのしもべである自覚と祈りを深め、主に仕える喜びと輝きを分かち合うものとならせていただきましょう。

 諸教会、諸教派に仕えることについては、国の内外を問わず同じ改革主義信仰に立つ群れはもとより、聖書を信仰と知識と生活の唯一の基準とする福音主義に立つ群れとも、神学的な貢献を含めて、一層親密な交わりを保ち育てることを大切にします。

 聖霊は、権威ある誤りのない聖書のみことばを用いて、伝えられた者たちに真理を悟らせ、聖化する働きにより、御霊の実を結ばせ、キリストに似るも のとならせてくださいます。この助け主が聖潔なキリスト者生活を実現させてくださることを信じ、地の塩として積極果敢に実践に励みます。

 その証しにより、世界に増大、深刻化しつつある個人生活や社会道徳の腐敗と乱脈を断ち、その健全化に取り組むことができると信じます。また、有形 無形にキリストの福音を圧迫し弾圧の道を備えつつある、ヤスクニなどに代表される反キリストの勢力に力強く立ち向かうことができると確信します。

 教会は、終末の時代を歩むキリストの花嫁として、世界の終りまで存続します。キリストは世界をさばかれる日に、「ご自身で、しみや、しわや、その ようなものの何一つない、聖く傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせる」(エペソ人への手紙5章27節)との約束を果たしてくださいま す。

 「永遠の契約の血による羊の大牧者、私たちの主イエスを死者の中から導き出された平和の神が、イエス・キリストにより、御前でみこころにかなうこ とを私たちのうちに行ない、あなたがたがみこころを行なうことができるために、すべての良いことについて、あなたがたを完全な者としてくださいますよう に。どうか、キリストに栄光が世々限りなくありますように。アーメン」 (ヘブル人への手紙13章20、21節)

(1993年5月3日)
日本長老教会 第一回大会

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日本基督長老教会 設立宣言

 我らは、今、ここに神と教会との前において、日本基督長老教会の設立を宣言する。この教会は、ウェストミンスター信仰基準と独立自治精神と長老主義政治の三原則に立脚して、終始変わることがない。

1956年12月9日

(出典:『歴史の源流を辿る―草創期の日本基督長老教会―』守山キリスト教会、2005年9月)

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日本基督長老教会 設立趣意書

 我らは、今、ここに日本基督長老教会を設立せんとしている。

 我らの祖国は近き将来に宣教100周年を迎えようとしているにもかかわらず、依然として、迷信と無神論の中に低迷をつづけつつあるとき、我ら一同神より新たなる志を与えられ、キリストを首に互いに一致して、新しき教会を建て、いよいよ真理の光を暗きに座する同胞に照らさんとする。

 しかも、キリスト教会また宗教改革の必要さえ感ぜしめられる現状にあたって、我らは自らこれを反省し、「聖徒のひとたび伝えられたる」純粋な福音を、無謬の啓示なる聖書に基づき、ウェストミンスター信仰基準により、独立自治の名実共なる長老教会を建ててイエス・キリストと神の言の証しとのために戦 わんとするものである。

 もとより、我らは「世の光」、「地の塩」として、道徳、風俗ますます腐敗しつつある社会の中にあって、実践的な生活面における聖潔な証をたつることも我らの自覚するところである。

 今、ここに生れ出ずるものは、まことに小さきものである。それは芥種一粒にもひとしいものである。しかし、我らがこれを正しく生命的に育てるならば、主は必ずやこれを取りもちい、空の鳥をも宿すものとなしたもうことを信ずる。

 願わくは、我らのすべて求むるところ、すべて思うところよりも、いたく勝る事をなしうる神に栄光世々限りなく教会によりて、またキリスト・イエスによりてあらんことを、アーメン。

1956年12月9日
日本基督長老教会設立総会

(出典:『歴史の源流を辿る―草創期の日本基督長老教会―』守山キリスト教会、2005年9月)

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日本基督長老教会 設立の経過

 日本基督長老教会の設立の計画は古い。既に5年前、後藤牧師宅に、後藤、小畑、堀越、加藤らが会合して三原則を定め、その後、軽井沢における夏期バイブル・カンファレンスの際、一夜、後藤、堀越(松ノ木)、小畑(済美)、小林(四日市)と3教会の代表者が会合し、その後も数回、あるときは連合修養会とまた、連合長老会を―四日市よりも度々代表長老の出席があったことは、特筆すべきことである―またあるときは、牧師と神学生たちと度々研究会を開いている。顧みれば、かなり長い準備期間であった。いわば、慎重な歩みをつづけて来たのであった。

 その間にも外部から数名の加入申込みがあったが、何分にも、我らの教会設立にはウェストミンスター基準という1つの標準がある事とて、いろいろな方々を迎える事ができない。我らは必ずしもこれが大きな勢力となることを望まない。むしろ小さくても堅実な成長発展を望むのである。

 昭和31年12月9日(日)午後2時より、済美ヶ丘教会において、日本基督長老教会は、予定の如く設立された。

(『日本基督長老教会』序文より 1958年1月10日発行)

(出典:『歴史の源流を辿る―草創期の日本基督長老教会―』守山キリスト教会、2005年9月)

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日本基督長老教会 創立10周年記念宣言

 我ら日本基督長老教会は、1956年12月9日発足以来、いつしか10年の歳月をへた。我らは、過去10年、純粋な聖書的信仰、厳正な改革主義神学、清潔な基督者生活、積極的な伝道・立証、日本人による自立自営の諸原則に基づく教会建設という至上かつ至難の業に没頭していたわけである。

 その間、機械文明はいわゆる宇宙時代へと推移し、社会は経済的繁栄を誇り、異教はその勢いを回復して政治権力にも大いに進出した。この激しき世の力に対して、我らが具体的になし得た成果をかえりみる時、我らはおのが証しの力のはなはだ小さき事を、神の前にも人の前にも叫ばざるを得ない。

 とは言え、不変なる神の御経綸は、必ずや我らの教会を通しても推し進められ、実現されている事を確信する。そして、たとえ今日にいたるまでの戦いがいかに困難なものであり、その実がきわめて小さいものであったとしても、我らの立てる原則はその意義を失うどころか、いよいよ緊要とされている事を痛感 するものである。

 文明の発達がかもし出す知的虚無、経済的繁栄がもたらす道徳的腐敗、異教の蔓延による精神的弛緩から、日本を救いうるものは、ただキリストの福音の純粋、厳正、清潔、積極的な自主的宣教と立証以外にはあり得ない。

 ここにおいて、我らの教会は、天においても地においても、いっさいの権威を有し給う主イエス・キリストより与えられ、みずからも使命とする責務を、いかにしても遂行せねばならない。

 今日、我らは10周年を記念しつつ、過去10年の苦闘の歴史をかえりみるとき、みずからの罪と、いたらざる事を悔改め、一人一人がみずからの使命を敬虔に責任をもって実行する事を誓いあいたい。そして、我らの労の少きに比すれば満ちあふれるばかりの恵みをもって、我らの戦いを日夜たえることなく支え、導き、励まし給うた主なる神の変ることなき真実を讃美し、その限りなき栄光をあらわすべく、あらゆる戦線において前進することを期するものである。

 ことに、中部中会設立による大会組織への展開をはじめとして、伝道教会の教会への昇格、各教会の自給自立体制充実、キリスト者家庭の育成、および神学校卒業生を迎えての開拓伝道など、教会活動を通じて神中心の思想と生活とを主張し、内外の聖書信仰に立つ諸教会と共に日本を福音化する希望にむかって 邁進したい。

 今、ここに20年をめざして歩み入った我らは、教職も信徒も、おのおのが聖書に学び、祈り、礼拝し、奉仕すると共に、伝え、証しして、永遠なる神の栄光をあらわす無上の光栄に生きかっ死せんことを願う。

 「願わくは我らのうちに働く能力にしたがいて我らのすべて求むる所すべて思う所よりも、いたく勝ることをなしうる者に、栄光世々限りなく教会によりて、またキリスト・イエスによりて在らんことを。アーメン」(エペソ人への手紙3章20~21節)。

1967年10月10日 日本基督長老教会設立10周年記念大会

(出典:『歴史の源流を辿る―草創期の日本基督長老教会―』守山キリスト教会、2005年9月)

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日本基督長老教会 大会設立宣言

 苦節18年、われら日本基督長老教会は、今、ここに大会を設立する。ただでさえ伝道困難な日本に、自主自営の態勢をもって、純粋な聖書的信仰、厳正な宗教改革神学、清潔なキリスト者生活を目ざして、狭き道を歩みつづけてきた、われらに対する上よりの尽きざる御慈愛と御忍耐とをかえりみるとき、われら一同、おそれとおののきとをもって、主なる神に礼拝をささげるものである。

 思えば、当初、3教会で発足した群れは、予想をはるかに越えた苦難をしいられながらも、次第に成長して、東部中会と中部中会とを擁し、今や第3次中会建設計画へと導かれるにいたっているのであり、その視野は、いよいよ全国的なものにひろげられている。その上、タイおよびインドネシヤに活躍する宣教師を輩出することをえて、いつしか世界に向けても大きな光栄をにないつつあるのである。

 さらにまた、このような場所的な面と共に、時代的にも、各教会にクリスチャン・ホームの数を増し、多くの子女を得て、次の世代への祈りと責任とをおぼえる新段階に入りつつあり、この点においても、事態に即応した明日への志の継承と新しきビジョンの与えられることを求める希望とに生かされるものとなっている。

 こうしたことを思いめぐらすとき、大会設立・長老制完備という事実によって、われらは日頃たがいに抱いて来た志と、歩んで来た路線とが、御意に嘉せられたごとを信ずるものであり、同時に、われらの進路に対する聖なる御期待のほどを確認させられるのであって、これを無限の励ましとし、この道一筋に歩みぬくものであらねばならない。

 ひるがえって、今日の世情を見れば、国際関係は依然として、いつ、どう崩落するかも知れぬ暗流に立ち、国内外の人心の荒廃は、一般世人すらおのずと終末の恐怖をおぼえるまでに、あらわに、またひそかに、すさまじくすすんでいる。ことに、経済的繁栄の虚像のもとに目ざめた日本の古き神々は、靖国神社法案を初めとして、有形無形に福音を圧迫せんとし、ふたたび弾圧の暗雲さえ見せ始めている。

 かかる時期にあたって、日本基督長老教会の大会設立をはたさせたもう御意が、いかなるものであるかをわれらは心してうかがいつつ、あくまでも純正なる福音の伝道と、清潔なる生活の立証とによって、着実に、しかも果敢に、みずからに託された使命のために戦いを進めて行くことを、あらためて誓い合うものである。

 「願わくは、永遠の契約の血によりて、羊の大牧者となれるわれらの主イエスを、死人の中より引き上げたまいし平和の神、そのよろこびたもうところを、イエス・キリストによりてわれらのうちにおこない、御意をおこなわしめんために、すべての善き事につきて、なんじらを全うしたまわんことを。世々限りなく栄光かれに在れ、アーメン」(ヘブル人への手紙13章20~21節)。

1974年10月10日 日本基督長老教会第1回大会

(出典:『歴史の源流を辿る―草創期の日本基督長老教会―』守山キリスト教会、2005年9月)

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日本基督長老教会 大会設立の経過

 日本基督長老教会の設立は1956年12月9日で、四日市教会、松ノ木教会、済美ヶ丘教会の3教会によりスタートした。以来17年5ヵ月を経て現在教会8、伝道教会6、集会2、教師18名、長老20名、執事26名、教会委員24名、会員総数658名を擁する教会となった。

 今年5月13日の中会総会にて、長年の目標であった中部中会設立が承認された。同時に、大会設立準備委員会が組織された。

 6月23日、名古屋で四日市、志賀、守山の3教会と小牧集会は中部中会設立総会を行い、議長に黒川雄三師を選出し、丸山軍司師司式により設立式を行った。

 9月16日、関東地区で臨時中会を開き、名称を「東部中会」とし、議長には丸山軍司師の留任を決定した。

 この間大会設立準備委員会は5月の中会総会で委託された権限に基づき「組織形態、設立宣言文案、財務関係、設立総会、設立式開催にかかわる全て等々」につき討議し、決定した。これらに関して設立総会で承認を受けた。

 10月10日午前10時、設立総会で大会役員を選出し、予算を決定し、宣言文を採択した。

(1974年「大会報告」No.1より)

(出典:『歴史の源流を辿る―草創期の日本基督長老教会―』守山キリスト教会、2005年9月)

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日本基督長老教会 創立20周年記念宣言

 私たち日本基督長老教会は、1956年12月9日に創立以来、20年の歴史を刻みました。これは決して長いものとは言えないかもしれません。けれども、みずから志した、純粋な聖書的信仰、厳正な宗教改革神学、清潔なキリスト者生活、積極的伝道と立証、日本人による自主・自営の精神に基づく教会建設の困難な歳月をかえりみる時、ここまで守り導いて下さった教会の主のあわれみの大きさを記念する歴史であったことを思います。

 しかも、年を追って増し加わる反キリストの力の勢いの中にも、1974年10月10日、ついに大会を設立しえたことは、主がこの群の志をよみしてくださったしるしとして一同感謝にたえないところでした。この大会制度の確立は、東部および中部の2中会による独自の伝道を展開させながら、各個教会の成長や伝道教会の教会昇格をうながし、さらには長期計画による新中会設立の幻を抱かせる、という喜ばしい気運を産み出しています。

 その間、内にはクリスチャン・ホームの増加と、契約の子らの成長とは、2代目の時代を期待させると共に、信徒教育の必要を覚えさせ、この面における的確な方策が検討されています。また教会組織が整備されるに従って、私たちは諸教会・諸団体との活動に積極的に参加し始めています。従来どおり神学教育への参与とあわせて、日本福音化のために、このような協力運動にも一層奉仕して行きたいと考えます。

 こうして、いよいよ30年に向けて歩み出した私たちの周囲は、経済成長と、それにつづく不況に見舞われて、物質万能主義に疑いを抱き始め、不十分ながらも精神的な飢え渇きを感じているように見うけられます。しかし、その反面では、靖国法案を頂点とする国粋主義的運動、神道国教化勢力の圧迫は、今までにも増してあなどりがたく、私たちを緊張させつづけています。

 このような内外からする要請と抱負と緊張を覚えつつ、私たちはこの機会に、あらためて創立の精神を確認しあいながら、集会の充実、開拓伝道、中会新設、海外宣教への参加の諸活動を忠実につづけ、やがて来られる唯一の主イエス・キリストの十字架の福音を力強く証言して、神の栄光をあらわすことを、ここに誓います。

 「どうか、私たちのうちに働く力によって、私たちの願うところ、思うところのすべてを越えて豊かに施すことのできる方に、教会により、またイエス・キリストにより、栄光が、世々にわたって、とこしえまでありますように。アーメン」(エペソ人への手紙3章20~21節)。

1977年11月3日 日本基督長老教会設立20周年記念大会

(出典:『歴史の源流を辿る―草創期の日本基督長老教会―』守山キリスト教会、2005年9月)

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日本基督長老教会 創立30周年記念宣言

 私たち日本基督長老教会は、1956年12月9日に創立以来、30年の歴史を経過しました。私たちのめざしてきた教会建設は、純粋な聖書的信仰、厳正な改革主義神学、清潔なキリスト者生活、積極的立証と宣教、日本基督長老教会々員による自主自営の精神を土台としてきました。

 先の20周年記念大会以降、キリスト教界では、聖書観やカリスマ運動などが問題化し、一般社会では、ヤスクニ勢力の増長、性の倒錯、嗜好品の有害性、暴力の低年齢化などが表面化しています。このような風潮の中にあって、純正な福音をかかげ、清潔な証人の道を歩むことの重要性はいよいよ増しており、教理と実践とあいまって「世の光」「地の塩」であろうとする私たちの教会の使命は、一層、大いなるものがあると信じます。主は、あわれみのうちに、私たちの志を支え、導き、困難な中にも望外の成長をもって励ましてくださいました。

 すなわち、この10年の間にも、教勢の面において、会員数は2倍、教師は1.6倍、長老は1.6倍、執事は1.5倍、礼拝出席者は2.5倍、祈祷会出席者は3倍となりました。教会学校生徒は1.3倍となり、とりわけ契約の子らの成長は目覚ましく第2世代を形成しています。開拓伝道は13か所におよび、そのうち7か所が伝道教会を設立するに至り、4つの教会の加入とあいまって、教会数は1.7倍の33になりました。宣教の広がりは関東、中部、関西に加えて九州、北陸に及び、海外に向かっては、タイ、インドネシア、エクアドル、ミクロネシアに宣教師を送り出しています。その間、日本にある隣国の兄姉たちの群れの加入によって、国際的交わりに導かれ、さらに、東部中会では同じ長老主義に立つ友好教会との交流を進めつつあります。また、世界福音化のための各種伝道団体との協力、神学教育機関への参与の責任は増大しています。

 40周年に向かう私たちは、「主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない」(イザヤ書40章31節)との約束に一層よりたのみます。ここに、私たちは創立の精神に基づいて、国家権力に対する監視と抗議の強化、政治基準の整備、信徒教育機関の拡充、老聖徒の福祉機関の開設、カウンセリングセンターの設置、開拓伝道の促進、会堂の建設、中会の新設、海外宣教の強化などをめざし、福音的国内諸教会および諸団体との協力、海外諸教会との交流を鋭意推進しつつ、神の栄光を現わすことを誓います。

 「どうか、私たちのうちに働く力によって、私たちの願うところ、思うところのすぺてを越えて豊かに施すことのできる方に、教会により、またキリスト・イエスにより、栄光が、世々にわたって、とこしえまでありますように。アーメン」(エペソ人への手紙3章20~21節)。

1987年5月4日 日本基督長老教会設立30周年記念大会

(出典:『歴史の源流を辿る―草創期の日本基督長老教会―』守山キリスト教会、2005年9月)

※…出典においては、「祷」の字は「示」偏に「壽」

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